話し手
丑田 俊輔さん
ハバタク株式会社 代表取締役/シェアビレッジ株式会社 代表取締役|秋田
聴き手
桜井 肖典さん
『Community Based Economy』呼びかけ人代表/一般社団法人リリース 共同代表 | 京都
一緒に聴いた人
八束 華子さん
プロジェクトコーディネーター | 東京
ニールセン北村朋子さん
Cultural Translator/aTree代表/『いまを生きる手習い塾』『DANSK』主宰/一般社団法人リリース Partner | デンマーク・ロラン島
丑田さんがしていることや起こしていること
従来の資本主義的な考え方をハックし、人々が学ぶ環境をより多様性・創造性のあふれたものにしていきたいという思いから「遊び・学び続ける地域社会をつくる」仕組みづくりを手がけてきた丑田さん。ひとりひとりがプレイフルに生きられる環境づくりを目指し、その象徴として「村3.0」を掲げています。遊び心を起点に仲間が集い、同じ価値観の元で小さな参加型コミュニティを育み、さらにそこからコミュニティ同士がつながっていく-こうした、遊びからはじまる経済「Playful Economy」の動きをより広げていこうとする姿からは、既存の価値観にとらわれず新たな世界を再構築していくためのたくさんのヒントを感じます。
丑田さんに聞いてみたいこと
桜井 肖典さん
丑田さんの取り組みにはいつも「あたらしい」視点の提示が含まれているように感じています。その視点に共通している質感は、ドラえもんで描かれている「空き地」の質感。目線を変えたら「空き地」があったよ!ここで遊ぼうよ!というメッセージをカタチにして、「ワクワク」をメニューする。その方法論を伺いたいと思いました。
丑田さんとのお話で印象に残った言葉、その先に思ったこと
人間一人ではできない世界を眺めながら、ビールでも飲んでいたい。
「資本主義からこぼれ落ちる資源が割と豊かにある」と語る丑田さん。そのこぼれ落ちているものを見つけて、遊びに変換して、世界を信頼して放つ。そんな丑田さんの態度を物語る言葉だと感じました。
by 桜井 肖典さん
異質な共同体。
共同体は同質だとどこかで腐っていく。異質な部分を創っていくことで続いていく。520年続く朝市のように、異質×中空構造のコミュニティや組織が何百年と続く文化の鍵になっていると感じました。
by 八束 華子さん
Q. What do you do? & Why do you do what you do?
あなたがしていること、そして、なぜそれをしているのか、教えてください。
Q. How do you do it?
あなたがどのようにそれらをしているのか、教えてください。
Get together
話を一緒に聴いた人たちとの対話
丑田 俊輔
ハバタク株式会社 代表取締役/シェアビレッジ株式会社 代表取締役|秋田
千代田区の公共施設をまちづくり拠点として再生する「ちよだプラットフォームスクウェア」、日本IBMの戦略コンサルティングチームを経て、2010年にハバタクを創業。新しい学びのクリエイティブ集団として、国内外を舞台に様々な教育事業を展開。2014年より秋田県五城目町を拠点に、田舎発起業家を育む「ドチャベン」、古民家を舞台に地域をつなぐ「シェアビレッジ」、遊休施設を遊び場化する「ただのあそび場」、住民参加型の小学校建設「越える学校」支援等を推進。2018年、学びのビル「錦町ブンカイサン」を神田に開設。2020年、シェアビレッジを法人化し、コミュニティづくりを民主化するプラットフォームを展開中。
桜井 肖典
『Community Based Economy』呼びかけ人代表/一般社団法人リリース 共同代表 | 京都
2000年よりデザインコンサルティング会社を経営、様々な分野でデザインプロジェクトの企画監修を重ねる。2012年より持続可能性と事業性を両立する「未来が歓迎するビジネス」のデザイン組織としてRELEASE;を始動。「藝術と社会変革のあいだ」で経済活動をプロデュースする構想家として、社会の大きな物語を編み直す人文学的なアプローチと共創によるビジネスデザイン手法を軸に、大企業や自治体からスタートアップや非営利団体まで領域横断的なプランニングとディレクションを実践する。「想像力からこそ優しさが生まれる」と信じ、「希望を実現する技術であるデザイン」とともに、一人でも多くの人が希望を胸に生きている世界へ。
丸原 孝紀
コピーライター/サステナビリティ・プランナー | 地球
広告会社でコピーライター/プランナーとして幅広いメディアで企画に携わる一方で、社会的な活動に参加。WEBマガジン「greenz.jp」では創刊時からライターを務めている。「キモチ、掘ります」をモットーに、言葉を軸に、人の心を解きほぐし、心地よい社会をつくることに取り組んでいる。
橋田 知世
一般社団法人リリース プロジェクトエディター | 東京
広島生まれ。立命館大学国際関係学部を卒業後、大手イベント制作会社にプランナーとして入社。2017年から三井不動産が運営するシェアオフィスの創業期にコミュニティマネージャーとして関わり始め、フィールドを横断してヒトと場を編んでいくことの面白さに目覚める。2019年に株式会社こいこいを設立。企画・場づくり・編集・プロジェクトマネジメントなど様々な役割を経験してきた総合力を活かし、企業が新規事業を立ち上げる際にプロジェクトエディターとして関わる。RELEASE;では、経済活動を通じて地球上の生命を活かしあうエコシステムをいかに作っていくことができるかを探究している。
八束 華子
プロジェクトコーディネーター | 東京
大学卒業後、三方よし・傍楽という理念に惹かれ、スキンケアをメインにしたライフスタイル提案会社「あきゅらいず」に入社。お客様の相談窓口や採用/イベント企画運営/取材ライティング/新規事業立案運営に従事。肌と体の関係にふれたことを機に、体と心のつながり、自然と人のつながりに興味を持ち、学生時代より探求してきた幸福感の原点があるのではないかと考え始める。2017年、豊かさや幸せは健康の土台と人との出会いによってつくられると考え、体質改善事業で独立。現在は、三井不動産が運営する多拠点型シェアオフィスWORK STYLINGにてビジネスマッチングやイベント運営を担当し、企業の創発が起こる種まきをしている。また、個人の事業伴走にて事業者が大切なものを大切にし続ける経営を目指し、人の愛や力をひき出し、ともに生態系を編んでいく事業をコーディネートしている。
ニールセン北村朋子
Cultural Translator/aTree代表/『いまを生きる手習い塾』『DANSK』主宰/一般社団法人リリース Partner | デンマーク・ロラン島
日本とデンマーク。人と人。人と人を取り巻く環境とのつながり。教育と民主主義をツールにこれらを思考し、ほぐして広く伝え、協働する実践者。人とそれを取り巻く環境が幸せな地球であるように、ネットワークづくり、学びと思考と実践の場づくりを行う。デンマーク、ロラン島で食のフォルケホイスコーレを2022年秋開校へ向けて理事として準備中。対話や実験、実践を通じて持続可能、健康でおいしい食と水の公平な分配、安全供給とよりよい民主主義の世界との共有を進める。