Journal

「美しい経済の風景」をテーマにしたビジネスドキュメンタリーマガジンを刊行

“Community”と“美しい”という二つの感覚を糸口に、グローバルに展開する企業からローカルに根ざす商いまで、規模や拠点を問わず、私たちが美しいと感じる経済の営みを訪ね、対話し、その背後にある人々の哲学や態度、創意工夫や仕組みを記録しています。ビジネスが内包している「文化が経済を育て、経済が文化を育む」という側面にスポットを当て、希望の持てる経済活動の選択肢が世の中に増えることを願い、創刊しました。

Introduction 

一つの言葉と出会うことで、目の前に広がる世界にあらたな補助線が生まれ、新しい眼差しで生きることができるようになることがあります。私たちが“Community-based”という言葉と出会った時もまた、夜空に星座を見出せた時のように、これまでに世界各地で出会った希望の風景が一つの補助線で結ばれた歓びがありました。それから月日を経た2020年9月29日に、国境を越えて交歓できる約100名の仲間たちと呼びかけはじめたのが、“Community Based Economy”です。

本誌は、その歓びの先に広がり続ける希望の風景を共有するためのものです。「美しい経済の風景をめぐる旅の記録」をテーマとして、過去に学び、現在に出会い、未来に遺すために、世界をめぐります。書籍と雑誌の間のような定期刊行物として、私たちが美しいと感じる経済の営みを訪ね、対話し、その美しさの背後へと歩みを進め、人々の哲学や態度、創意工夫や仕組みを共有していくビジネスドキュメンタリーマガジンをつくりました。

“Community”という言葉も、“美しい”という言葉も、捉え方は人それぞれだと思いますが、ともに情緒的な価値とつながる主観的な感覚を伴う言葉です。また、ともに「文化」の存在を前提とする感覚でもあります。本誌では、“Community”と“美しい”という二つの感覚を糸口とすることで、私たちの人生の土壌となる「文化」を、その「文化」を耕し育む「青い地球と呼応する経済」のあり方を探究したいと思います。親密さや美意識といった数値に置き換えにくい価値を大切にできるビジネスに「こういう可能性があったのか」と驚き、希望のある経済活動の選択肢として世界と共有していきます。そして、かつてレヴィ・ストロースが「人間と自然のあいだにある親密な関係の具体化」と言った“はたらく”の姿を、多様性と固有性をもって未来へと渡していきたい。そのために私たちは、手元の画面上が賑うことよりも、自らのライブラリーに収集する価値を感じることを記録していきます。

私たちの子どもたちが、自宅の本棚から本誌を手にとって、この青い地球のどこかへ旅立つ日を夢見て。

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Distribution

販売をご検討の皆さまへ
地域に愛されるお店は「Community Based Economy」にとって欠かせません。人が集まるサロンやカフェだけでなく、まちの本屋さんはその地域の文化の発信拠点として、Community からCommunity へ「つくり方を伝えてくれる存在」だと感じています。
『Community Based Economy Journal』は、自らの願う「美しい経済の風景」を周囲と共有する手段として発行しました。「こういうお店のあり方はいいね！」「こんな経営がしたい」と思ってもらえるように、各地に多様な文化が育まれることをたのしみに、本誌を届けてくれるパートナーを広く募集しています。お気軽にお問い合わせください。

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