自由でやさしい経済を
「つくるために学び、学ぶために行動する」すべての方へ
世界各地で Community Based Economy を実践するプレイヤーが
知恵と好奇心を持ち寄りともに学び合うオンラインアカデミーが、今年で2年目を迎えます。
一人ひとりのCommunity Based Economy の実践には、大切にしたいことを大切にできる経済活動のための創意工夫があり、未来も歓迎する私たちの経済をつくる知恵があり、
それぞれの視座を拓くヒントが数多く存在しています。
学びは、人生にとってもコミュニティにとっても、オープンさと成長をもたらすものです。この場が、未来をともにつくる仲間と出会うきっかけとなり、あたらしい知の探求と現実の変化を両立しながら
共創的な成長を促す場となることを願っています。
Academy Structure
どんな場があるのか?
Basic class
Community Basedなビジネスをプロデュースできる視座を拓こう
「Community Basedな経済活動ってなんだろう?」を起点に、これからつくりたい経済についての土台をつくるクラス。各分野でCommunity Based Economyを実践しているプレイヤーの方々からの「問い」を元に学び合いを深め、「これから生み出す」未来の解像度を高めていきます。
Practical class
Community Basedな事業を現実化するプロセスのなかで実践知を磨こう
Basic classで学んだことを下地にしつつ、Community Basedなビジネスを現実に生み出すための「社会実装のプランニング」に焦点を当てたクラス。現在進行形で新事業展開を検討している事業者を共創パートナーとして、チームメンバー全員がアイディアと知恵を持ち寄り、未来が歓迎するビジネスの具現化に向けた共創プランニングを行います。
Our Points
アカデミーの特徴
FEATURE
- 学ぶための学びではなく、生み出すための学びを。”生きた知恵” を育むインプット&アウトプット。
- Community Based Economy の事例や考え方をヒントに、未来への変化を生み出す「生きた知恵」を身につけるための学びを設計。新たな視点を得るインプットから、問いに対して考えを育みアウトプットして自身の学びへと落とし込みます。
- 自分に適した手法で現実を変えるプロデュース力を。自分の関心が高い領域で実践的なフィールドワーク。
- Basic Class を経た先には、より実践的な学びを深める Practical Class が登場。大学で好きなゼミを専攻するような気分で、探求したい領域、関心の高いゲストのクラスに参加しながら、「変化を生む」ためのプロデュース力を磨きます。
- 現在進行形のビジネスが成長し合うコミュニティを。世界中の仲間たちと学び続けるオンラインプラットフォーム。
- Community Based を実践する人・知識・知恵が集結したコミュニティが、あなたの学びを支え、変化を生み出すための行動を後押し。領域を超えてつながり、日々の実践とともに継続的に学び合うことで新たな可能性を拓いていきます。
AND MORE
Companies
Academyで活動・参加している期間中は、Community Based Economyの「Companies(仲間)」としてコミュニティにも参加することが可能となります。Libraryの非公開インタビューやMaker限定のギャザリングに参加できたりと、様々な領域の実践者・知恵と出会う機会にもつながります。
Tour
全国各地の「Community Based Companies」と呼ばれる実践者の元を訪ねたり、オフラインでの交流を通じて学び合うフィールドワーク型ツアー。一方的に教わるだけでなく、参加するひとりひとりが知恵やリソースを共有しながら、互いの実践を応援しあう関係性を育む機会にも。
Learning Companies
学びをともにする仲間たち
Learning Navigators学びの道先案内人
ひとりの実践者として新たな視点を投げかけながら、ともに学びを深めてくれる方々
Learning Partners共創パートナー
学びを実践に活かすプロセスで、Community Basedなプロジェクト・事業創りをともに探究し、生み出していく方々
Learning Makers 学びをつくる仲間たち
知恵と好奇心を持ち寄り、Community Based Academyに参加する、一人ひとりの実践者たち
Voices
学びをともにした仲間の声
- 正解がないから挑戦したくなる。
手探りを楽しむ実験場 - 宮木志穂(Shiho Miyagi)IDEAS FOR GOOD Business Design Lab編集長
- 本質的な問いと仲間から生まれる
未来への兆しをみつけていける生態系 - 一川大輔(Daisuke Ichikawa)有限会社美里在宅支援支援事業所 取締役専務
- 支え合い、祝い合いたい仲間達が見つかる場所
- Rio(柴田涼平 / Ryohei Shibata)株式会社とける 代表取締役
- 日本酒業界から考える新たな経済の形
- 三宅 紘一郎(Koichiro Miyake)ナオライ 株式会社 代表取締役
- ごめんなさい。
宿題残して卒業しました - 丸原 孝紀 (Takanori Maruhara)コピーライター/サステナビリティ・プランナー
- 会社員をおそれていた
- 柳澤 友里亜 (Yuria Yanagisawa)出版社勤務・書籍編集職
- 境界を超えつながり、
境界が溶けて混ざるコミュニティ - 川向 思季 (Shiki Kawamukai)長野県立大学 / 合同会社キキ
- 心の中の遠い親戚に出会う時間
- ニールセン 北村 朋子 (Nielesen Tomoko Kitamura)Cultural Translator
宮木 志穂Shiho Miyagi
Design Lab編集長
正解がないから挑戦したくなる。
手探りを楽しむ実験場
CBAの期間中は、正解がない問いの探求を楽しむゲストや参加者の方から刺激を受け続けた濃密な時間を過ごしました。なかでも特に印象に残っているのは、90名の高校生に向けたCBAのプログラム作りです。初めて出会ったチームメンバーと短期間で作りこむ難しさはありながらも、当日のプログラム終わりに行った高校生の発表から、「大切にしたいものをこれからもずっと大切にするために、他の誰でもない『自分に』できることはたくさんある」という私たちが伝えたかったメッセージが伝わっていることに感動しました。また同時に、普段教育の仕事に関わらない私でも、人と異なるキャリアやスキルを持つことがチームの中の強みになるという気づきがあり、今の仕事と違った分野でも輝ける可能性を見いだせたことに充足感がありました。
限られた時間と志高く気さくな参加者や運営メンバー、そして挑戦を歓迎する雰囲気があるCBAは、新しい分野に身を置いて今の自分を実験してみたくなるような場所でした。だからこそ一歩踏み出し、自分の中の新たな扉を開くことができたのかなと思います。CBAをきっかけに興味を持った「子どもの価値観を広げること」をテーマにこれから個人的に学びを深めていきたいです。
一川 大輔Daisuke Ichikawa
取締役専務
本質的な問いと仲間から生まれる
未来への兆しをみつけていける生態系
四方良し経営の学び舎という水俣市のプログラム2期生として、呼びかけ人でもある一社)release;とのご縁があり、参加させて頂きました。今回、自社から3名のコアメンバーと共に参加。時間を設け学ぶ機会は作れていなかったので、非常に良い機会となりました。こんなにも世界は多様で広く、そして可能性にみちあふれている。そして、それは何も特別なことではなく、足元の小さな事から自分たちでつくっていける事を皆で感じる機会となりました。遠くのヒーローより近くのヒーロー。顔が見える関係性の中で聞ける色々なロールモデルに出会えることは、本やネットで知るだけの遠くの実践者と違い、より身近な存在として、実践へと繋げやすくもなるのでわと思います。私たちは今、九州豪雨で被災した民家を新たな生態系の拠点として、再生させるプロジェクトを始めました。受講当時、その名称を考えていた時期でもあり、CBAの世界観と描いていた思いが重なり、CBAの文字をなぞらせてもらい、Community Based Homeとして九州の真ん中で産声をあげました。どんな風に復興していくのか、それをみせていくことが、災害で苦しい時に手を差し伸べてくれた仲間への自分たちなりの恩返しでもあり、これからもCBAをはじめ色々な形で関わっていけることを楽しみにしています。
Rio(柴田涼平)Ryohei Shibata
合同会社Staylink 業務執行社員
株式会社北加伊道 取締役
NPO法人 E – LINK 理事
支え合い、祝い合いたい仲間達が見つかる場所
北海道で一緒にプロジェクトを行っている方から、CBAを紹介していただきました。Websiteを見た瞬間に、想いの言語化と可視化に衝撃を受け、瞬時に参加することを決めました。「未来が歓迎する」というキーワードに心惹かれ、それを実践している人たち、実践しようとしている人たちが溢れているこの場所には、より長い時間軸でビジネスを考えることの大切さ、消費ではなく、生産することの大切さなどを学びました。
講師の皆さんからの問いに頭を悩ませることも多々ありましたが、想いを共有できる、素敵な仲間達と共に脳に汗をかくことの贅沢を知りました。
CBAは「高め合い、支え合い、祝い合える」場所だと思います。
この場所を通じて、素敵な仲間達と出会うことができました。
CBAに参加する皆さん、かけがえのない経験と仲間との出会いを楽しんでくださいね。
三宅 紘一郎Koichiro Miyake
日本酒業界から考える
新たな経済の形
私たちナオライは日本酒酒蔵再生をテーマに、日本酒由来のライスウイスキーのような熟成酒、浄酎、琥珀浄酎というお酒を造っています。日本には約1500社の日本酒酒蔵が各地に存在していますが、この40年で約3分の1の数に縮小してしいる業界です。日本酒造りのように、自然が相手で、経済合理性が悪く、生産に時間がかかる産業が近代化以降存在しずらくなっていることに課題を感じており、CBAを通して何か日本らしい新しい経済の在り方を見つけ出せないかと思い参加しました。CBAのメンバーはこの課題を真摯に受け止めてくださり、どのようにしたら日本酒酒蔵のような業態を未来に引き継げるか議論してくださいました。CBAを通じて、自分たちの問いへの確信が持て、浄酎という事業モデルを通じて新たな日本酒産業の在り方を示したいと感じています。
丸原 孝紀Takanori Maruhara
ごめんなさい。宿題残して卒業しました。
20年以上にわたって、広告をつくってきました。この仕事は飽きることがありません。夢中になって目の前のハードルをクリアすることを繰り返してきたのですが、次第に、この先にあるものは何なのだろうと考えるようになってきました。昨今はSDGs関連のプランニングの機会も増えているのですが、そのゴールは本当にサステナブルな社会なのだろうか、とも。そんな中、Facebookで目にしたCommunity Based Academy開講のお知らせ。「自由でやさしい経済をつくる、すべてのプレイヤーへ」え、これ、私のことかも。運命を感じながら案内を見てみると、「うんうん、この人の言ってることすごくよくわかる」という人たちが呼びかけ人になったりしています。直感で参加を決めました。Academyのプログラムは、学びというより、対話を通してビジョンをクリアにするために役立ったという印象です。卒業してからも、一生終わらない宿題をもらったような気持ちでいます。宿題というより、ギフトでしょうか。問い続ける喜びというギフト。ぜひ多くの人に受け取っていただきたいです。そして、いっしょに問い続ける仲間になっていただきたいです。
柳澤 友里亜Yuria Yanagisawa
会社員をおそれていた
東京の出版社への就職が決まった頃に、CBAへの参加も決めました。本作りに関われることはたのしみでしたが、不安もありました。めまぐるしい物づくりに、ついていけるのだろうかと。紙から成る、つまり木と水から成る「本」という媒体を、こんな勢いで作っていて大丈夫なのかと、心配になることがあります。怖気づいてばかりもいられないわけですけれど、一人の大人として、ましてや株式会社の一員として、その心配とどう折り合いをつけていくのか。
今も分かってはいませんが、飛び込んでみたこの場所で、世界市民的感覚でもって・実際の土地で・たのしそうに仕事を営む方々のお話と現在進行形の声を聞いているうちに、自分の持ち場の輪郭もストンと明るく見えてきたように思います。つながることで楽になって、やさしい未来をあたらしい気持ちで思い描けるようになりました。今でも、ここで過ごした時間から流れ込んでくる発見に、日々見舞われています。ふっと視界がひらける感覚、ありがたいです。
川向 思季Shiki Kawamukai
境界を超えつながり、
境界が溶けて混ざるコミュニティ
お世話になっている先生を通してこのアカデミーを知りました。難しいことはよくわからなかったのですが、境界を超えつながり、境界が溶けて混ざるイメージ映像を見て何か近いものを感じて参加したことを覚えています。当初、CBAの参加者は活動地域や分野が異なり関係性にもばらつきがあるように思えましたが、対話の時間を過ごせば過ごすほど、きっとみんなの真ん中に”Community Based”があるのではないかと感じるようになりました。教えてもらうというよりも持ち帰るものが多いこの学びの場で、アカデミーメンバーと一緒に探究し、対話し、つくる過程を通し、自分の身の回りにあるあったけど見えていなかったちいさくゆるやかでやさしい経済園に気づくことができ、足元のクローバーのいくつかが四葉だった時のような気持ちになりました。自分の足で訪れたい場や、味わってみたい食べ物、目を見て話したい人、が増えこれからが楽しみです。
ニールセン 北村 朋子Nielesen Tomoko Kitamura
心の中の遠い親戚に出会う時間
Community Based Academyは、私にとって「会ったことはないけれど、存在はなんとなく気づいていた、遠い親戚に会う時間」のようなところです。会ったことがなくても、ぜんぜん違うことをやっていても、なにかの「縁」でつながっている、そんな不確かで、でもゆるぎない自信が持てるのです。CBAに加わって、私自身も何をやることになるんだろう?とふわふわしていましたが、気づいたらロラン市の市議会議員に立候補するための、マニフェストのたたき台を、CBAの仲間とブレーンストーミングしながらあぶり出していく、ということに取り組んでいました。そして今、実際に始まった選挙活動で、あのブレーンストーミングから凝縮して出てきた言葉の数々を、マニフェストや取り組みたい政策として語っている私がいます。こんな突拍子もないようなテーマにも、なぜか自然なこととしてここでの仲間とがっつり向き合うことができる。それは、なにかふんわりしているけれど、でもじんわりとした「縁」を感じられるからなのではないかと思います。そんな不思議な魅力が、CBAにはあります。